『虎に翼』の第18週「七人子は生すとも女に心許すな?」の意味・あらすじ・感想

あらすじ、感想、評価

2024年NHK連続テレビ小説『虎に翼』。

日本初の女性弁護士で、裁判官を務めた、三淵嘉子さんをモデルにした、オリジナルストーリー。

困難な時代に、まだ、女性に認められていなかった、法曹界の道を切り開いていくという、リーガルエンターテイメントです。

 

今回は、本音を明かしてこなかった新潟の人たちに、変化がありました

杉田弁護士は、戦争で娘と孫を亡くした辛い過去、小野知子は両親の反対で、朝鮮人との婚約を破棄していたこと、航一は戦争を止められなかったことへの罪悪感、ライトハウスへのいたずら…

みんな、抱えていた過去の、心の重みや叫びのようなものが、明らかになってきました。

それらと、真剣に向き合った寅子。

平等になったはずの憲法は、世の中に、まだまだ浸透していませんでした

 

第18週を見逃した方、もう一度おさらいしたい方必見!!

最後まで、読んでくださいね。

 

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\この記事からわかること

★『虎に翼』 第18週サブタイトルの意味
★『虎に翼』 第18週あらすじ・感想
★『虎に翼』 第18週まとめ・今後の展開予想

 

『虎に翼』の第18週サブタイトル「七人の子は生すとも女に心許すな?」の意味は?

「七人の子は生すとも女に心許すな」(しちにんのこはなすともおんなにこころゆるすな)とは…

七人の子どもをもうけるほど長年連れ添った妻にも、気を許して大事な秘密を打ち明けてはいけない。女には気を許すなということ。

長年、一緒にいる夫婦も、なんだかんだ他人。

心の奥底にしまってある秘密も、お互いに打ち明けてしまっては、信用も愛情もなくなってしまうということですね。

第18週は、駅前の放火事件の容疑が朝鮮人に向けられ、かつて朝鮮人と婚約していた、庶務課の小野知子の過去も明らかとなりました。

杉田弁護士にも、娘と孫を空襲で失っていたことも明らかに。

それぞれ、過去の辛い出来事を秘めていました。

秘めておくことも大事かもしれないけど、打ち明けることも大事ですね。

 

『虎に翼』の第18週のあらすじ

【 放火事件の犯人? 】

寅子は優未を連れて、杉田弁護士主催の麻雀大会へ向かいました。

そんな親子の姿を見て、いきなり号泣した杉田兄。

実は、杉田は昭和20年(1945)の長岡空襲で、一人娘と孫を亡くしていました。

そして、号泣する杉田弁護士を抱きしめた航一もまた、涙を流しながら「ごめんなさい」と謝ります。

そんななか、駅前で火災が発生。

火元となったスマートボール場の経営者の朝鮮人・金顕洙が、逮捕されます

多額の借金を抱え、自ら放火し、直前に加入していた火災保険で借金の返済に充てようとしたのでは?と、容疑の目が向けられます。

その初公判の日、傍聴席には三条支部の庶務課・小野知子の姿が。

小野にはかつて、朝鮮人の恋人がいて、婚約を破棄したという過去があるようです。

裁判では、容疑者の弟・広秀が「兄さんは無実だ」と騒ぎ出しますが、小野知子が拙い朝鮮語で、静止します。

 

【 ライトハウスのいたずら 】

航一と寅子がライトハウスを訪れると、扉に墨をかけられ、涼子が拭いていました。

びっくりする寅子ですが、実は、月に1,2度はあることだと、平然とする涼子。

寅子は、新しい憲法ができたのに、現実はそうではないことを嘆きます。

 

【 翻訳の間違い 】

検察は、容疑者兄弟が交わした、手紙を証拠として提出。

そこには「私が完全に燃やしてしまったせいで、心配をかけた」という文言がありました。

疑問に思った寅子は、その手紙の内容について、ヒャンスク・汐見夫婦に新潟に来てもらい、手紙を見てもらいます。

ヒャンスクは、「中を燃やす」という言葉は、「気をもませる」という慣用句だと、指摘します。

翻訳の誤りでした。

そして、弁護を担当していた杉田は、翻訳の専門家に依頼をして、誤りを指摘します。

これによって、顕洙の無罪判決が言い渡されました

 

【 航一の過去 】

航一はライトハウスで、杉田兄弟、入倉、寅子の前で、過去について語ります。

航一はかつて、「総力戦研究所」の研究生だったこと、研究によって敗戦がわかっていながらも、悲惨な太平洋戦争を止められなかった無念をずっと抱え、その責任を背負いこんで、もがき苦しんでいました。

その背中をさすり続ける寅子でした。

 

『虎に翼』の第18週の感想

小野知子、星航一、杉田兄の過去が明らかになりました。

不愛想で自分の意見をはっきりいうキャラの小野知子。

寅子とも溝がありましたが、寅子の差別を許さない姿勢に、徐々に心を許していきましたね。

ドラマの放火事件は、実際に昭和31年、三条市辰野町で発生した事件をもとに、脚色されたそうです。

実際の裁判でも、傍聴席にいた被告の妻が、韓国語で叫びながら抗議をしました

ドラマでは、弟が無罪判決を言い渡した星航一に弟が床に手を付き、感謝していましたが、それと同じく、無罪判決を聞いた妻は、床にすわり、手を付き感謝をしたそうです。

寅子の、ゆるぎない「公平な判断」は、周囲の目も行動も変えましたね

杉田兄弟の寅子に対する目も、変化してきました。

 

航一さんも、穏やかで涼しい顔をしていましたが、心には重いものを抱えていたんですね。

こちらも実際に、昭和15年に「総力戦研究所」が開設され、国家総力戦に関する調査研究を行った結果、「日本必敗」という結論が出ていたようです。

航一のモデルである、三淵乾太郎さんも、「総力戦研究所」研究生だったようです。

今週は、それぞれの過去が明らかになるとともに、史実に基づくストーリーとなっていて、一つ勉強になりました!!

そして、稲さんも、ライトハウスや寅子親子のお手伝いをし、レギュラー出演ですね。

佐田家の晩御飯、「お菓子ごはん」。

寅子も少しづつ、肩の力が抜けてきたようです!!

 

『虎に翼』の第18週の「七人の子は生すとも女に心女の情に蛇が住む?」感想まとめ・今後は?

よそ者扱いされていた寅子も、少しづつ周囲から受け入れられるようになり、新潟になじんできました。

涼子様や玉、ヒャンちゃんに稲さんといった、昔からお付き合いしてきた仲間たちの協力もあり、周囲や優未との溝も、どんどん埋まってきました。

航一さんの過去の苦しみを知った寅子は、仕事仲間という立場から「寄り添いたい」という気持ちに変化し、個人的ないい間柄になりそうですね。

再婚も間近…?

美佐江と窃盗グループの件も、深くかかわりがあるようです。

 

今回は、「虎に翼」の第18週のあらすじと感想でした

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これからも、アップしていきますね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

では、また~(^_-)-☆

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