『虎に翼』の感想・あらすじまとめ【第4週~第6週】

あらすじ、感想、評価

2024年4月から始まった、NHK連続テレビ小説『虎に翼』。

日本初の女性弁護士で、裁判官を務めた、三淵嘉子さんをモデルにした、オリジナルストーリー。

困難な時代に、まだ、女性に認められていなかった、法曹界の道を切り開いていくという、リーガルエンターテイメントです。

放送開始後の視聴率推移も、右肩上がりで好調なスタートを切っています。

SNSの感想や口コミも、かなり評価が高い!!

今回は、第4週~6週までの、レビュー・ネタバレをまとめてみました。

 

この記事からわかること

★虎に翼 第4週~第6週のあらすじ・感想

★虎に翼のこれからのストーリー展開予想

 

『虎に翼』の第4週目「屈み女に反り男?」感想

「屈み女に反り男」(かがみおんなにそりおとこ)とは…

女性は少し控えめに、かがんでうつむいた姿、男性は少し胸を張って、堂々とした姿がよいという意味

本科入学

第4週では、寅子たちは、明律大学本科と呼ばれる、法学部に進学をします。

法改正も行われ、女子も正式に弁護士になるための、試験を受けられるようになったことで、女子部のメンバーは気合が入っています。

本科では、紳士的でイケメン花岡悟(岩田剛典)らが、意外にも好意的に待ち受けていました。

親睦を深めようと、花岡の提案で、皆でハイキングに出かけますが、そこで、トラブルが。

梅子が連れてきた、息子・光三郎の前で、小橋(名村辰)らは梅子の夫にめかけがいることを話してしまう。

そこで、止めに入った寅子と花岡がトラブルになり、花岡は崖から転落し、入院することに。

寅子はお見舞いに行きましたが、同じ道を志す、開放的な考えを持つ同世代の若者たちかと思っていた花岡も、結局は、当時の男が女に求めるものを持っていたということを知りました。

ドラマでは、意外と早くに打ち解けていましたが、当時はもっと冷徹な(梅子の夫のような…)、接し方をしていたのかもしれません。

共亜事件

そして、お互いに「屈み」あい、誤解は解けたものの、今度は、寅子の父・猪爪直言が贈収賄の容疑で、逮捕されてしまいます。

猪爪家に家宅捜査のために、検察が訪れました。

動揺する猪爪家に代わり、優三が「ここは私が…」と検察の神対応をしました

そして、お父さんの弁護を引き受けますと花岡と穂高先生が登場!!

SNS上では

こんなにも待ち遠しいのは「あさが来た」以来です、1時間ドラマで見たいくらい面白!

といった、全体を通しての感想はもちろん…

考え過ぎちゃう花岡くんと、すぐに行動する轟くん、いいコンビですね、がんちゃんかっこよすぎ!朝から爽やか~、優三が凄く頼もしかった

など、この週に、登場した出演者へのエールもたくさん寄せられました。

この週は、男も女も関係なく、「屈み」、「屈み」…でしたね。

第4週は、花岡悟役の岩田剛典さん、轟太一役の戸塚純基さんが新たに登場し、寅子の世界も広がっています。

この週では、寅子の口癖の「はて?」に続き、「スンッ( 一一)」がたくさん出てきました。

いつも、寅子たちが集まる甘味処「竹もと」で、ハイキングの打ち合わせをしていると、帝大生が現れ、男子学生は「スンッ( 一一)」、大庭徹夫(梅子の旦那)が、学校に講師としてやってきたら、梅子は「スンッ( 一一)」

尾野さんの「スンッ( 一一)」が、いい味~

『虎に翼』の第5週「朝雨は女の腕まくり?」感想

朝雨は女の腕まくりとは…

女が腕まくりして力んでも、すぐにへたばるように、朝降る雨は、すぐに止むから恐れなくてもいいという意味

裁判

直言に容疑がかけられた、「共亜事件」

第5週は、その裁判の様子と、猪爪家、寅子、明律大学の仲間たちが直言の無実を晴らすために奔走する週でした。

予審で自白した直言は、家族にも本当のことを語りません。

しかし、弁護を引き受けた穂高先生は、その様子に疑問を持ちます。

寅子も、「自分にできること」を考え、はるさんの日記や、訪問記録などから、直言の無実となる証拠を探します。

当の直言は、今までの、明るくほんわかオーラをまとっていた人とは思えない、全く別人となっていました。

直言は、威圧的な検事による取り調べや、独房での拘束がトラウマとなっていて、裁判所での扇子でパンパンたたく音で、精神的に追い込まれて、裁判中に倒れてしまいます。

今でいう、〇〇ハラスメントですね。

しかし、直言は、否認を決意し、なおも「扇子をたたくのをやめてくれ」と大声で言うと、いつもの自分を取り戻しました。

無事、無実の判決が出て、手を取り合って喜ぶはるさんと寅子。

松山ケンイチ演じる、桂場さんが書いた判決文にあった、『あたかも水中に月影をすくい上げようするかの如し』の一言は、この共亜事件事件のモデルとなった「帝人事件」で、実際に判決文で読まれた名言です。

桂場さん、甘党の嫌み判事で、弁護士になりたい女性の敵かと思いましたが、とても大活躍でした!

きっと、桂場さんって、誰の味方でも敵でもない、軸のブレない筋の通った人物なのですね。

この事件は猪爪家の平和を揺るがしましたが、寅子の法への考え方、仲間との絆、桂場さんの人物像、優三さんの意外な一面などが見られた週でした。

憲法記念日に、平等な法とは何かを考えさせられる、週でした。

 

『虎に翼』の第6週「女の一念、岩をも通す?」感想

女の一念、岩をも通すとは…

女の強い思いは、硬い岩をも通してしまうという意味。女の執念深いことのたとえ。

高等試験

女子全員と轟たちは、最初の高等試験司法科に落ち、お母さんからも諦めるように言われますが、働きながら再度挑戦することを約束します。

もちろん優三さんも。

そんな中、女子入学廃止案が持ち上がりますが、みなで懇願し、なんとか、女子部の存続にこぎつけます。

しかし、優三さんや仲間たちと切磋琢磨しながら、勉強に励んでいる中、香淑さんが朝鮮に帰ることになり、涼子さんもお父さんの失踪で結婚して桜川家を継ぐことになり、次の試験を諦めることとなってしまいます。

ここまで、苦労をともにしてきた仲間たちの離脱は、とてもショックです。

そして、梅子さんも旦那から離婚を突き付けられ、試験を断念することに…

若い女と再婚するために、離婚を突き付けるとかありえませんよね。

ほんとに、この時代の女性は立場が弱い…

試験合格

寅子は、諦めていった仲間の想いを背負って、再び高等試験に挑み、先輩の久保田さん、中山さんも合格し、見事、日本初の女性弁護士が誕生しました。

とにかく、お祝い・お祝い・お祝いの嵐。

女の一念、岩をも通しましたね。

しかし、寅子は、喜びつつも、試験を諦めた仲間、落ちた仲間のことに胸を痛め、すっきりと素直に喜ぶことはできません。

「私たち、すごく怒っているんです。生い立ちや信念や格好で切り捨てられたりしない、男か女かでふるいにかけられない社会になることを、私は心から願います」

寅子は、祝賀会で発言しました。

SNSでは

虎子の祝賀会での発言で泣いた。女性の代弁者、現代にも通ずるモヤっとポイントをちゃんと描いていてすごい。

など、現代にも通じるといった、共感コメントが多くありました。

男だったら試験に合格していたかもしれない、そもそも男だったら試験を受けられたかもしれない…

去っていった仲間のことに胸を痛める、寅子でした。

 

『虎に翼』の感想まとめ

さて、第7週目からは、実際に弁護士として実務を習得していくことになります。

ここでも、女だからという壁にぶち当たりそうです。

あ~またもや地獄…。

このドラマは、日本初の女性弁護士のストーリーですが、それだけではなく、日本に今でも残る、根強い性差による偏見、格差がメッセージとして、込められていると思います。

諦めていった仲間たちのその後も、描いて欲しいですね。

日本初の女性弁護士の闘いは、これからが始まり。

寅子だけではなく、たくさんの女性にエールを送りたいです。

 

今回は、第4週~第6週のまとめでした。

第7週目以降も、アップしていきますね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

では、また~(^_-)-☆

 

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