2024年NHK連続テレビ小説『虎に翼』。
日本初の女性弁護士で、裁判官を務めた、三淵嘉子さんをモデルにした、オリジナルストーリー。
困難な時代に、まだ、女性に認められていなかった、法曹界の道を切り開いていくという、リーガルエンターテイメントです。
佐田寅子、裁判官人生も終わりに近づいてきました。
少年法改正の問題とともに、新潟で出会った美佐江の問題が、実は終わってなかったのです。
その子ども、美雪が同じような問題を起こし、家裁に送られてきました。
寅子に残された「裁判官としての時間」も少なくなり、新潟の二の舞は踏まないと、しっかりと向き合う寅子。
そして、よねと轟は「尊属殺人の重罰規定」について、いよいよ最高裁の大法廷に立ちます。
美位子は、執行猶予が付され、「重罰規定は違憲」という判決が下されます。
いよいよ、最終回の「虎に翼」のあらすじと感想です。
最後まで、読んでください!!
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\この記事からわかること/
★『虎に翼』 第26週サブタイトルの意味 ★『虎に翼』 第26週あらすじ・感想 ★『虎に翼』 第26週まとめ・今後の展開予想
『虎に翼』の第26週サブタイトル「虎に翼」の意味は?
「虎に翼」(とらにつばさ)とは…
「虎に翼」は、勢いに乗るものが、さらに勢いを増すという意味でも使われます。
他には、「鬼に金棒」や「弁慶に薙刀」、「竜に翼を得たる如し」ということわざも、同じ意味として使われます。
第1週~25週のサブタイトルは、女性を揶揄するようなことわざに?をつけていましたが、最終週のサブタイトルは、このドラマのタイトルをそのままにして、?も付けずに言い切っているところで、登場人物たちが、困難を逆手に「勢いついた」さまを表しましたね。
『虎に翼』の第26週のあらすじ
【 尊属殺人の判決 】
「尊属殺人の重罰規定」を巡る、最高裁大法廷が開廷しました。
よねは、15名の裁判官を前に、力いっぱいの弁論をします。
昭和48年4月、最高裁長官の桂場が下した判決は、「尊属殺規定は違憲」。
美位子には執行猶予が付され、よねの紹介で、新潟の涼子のお店「ライトハウス」で仕事をすることになりました。
【 特別な存在 】
並木美雪は、再び事件を起こし、家裁に送致されてきました。
そして、母・美佐江と同じ質問を寅子に投げかけます。
「どうして人を殺しちゃいけないのか?」
新潟で、母・美佐江に答えることができなかった寅子は、はっきりと答えます。
「奪われた命は元に戻せない。理由がわからないからやっていいわけじゃなくて、わからないからこそやらない」
と力を込めて、言います。
その後、更生施設での試験観察を終えた美雪は、祖母と故郷に帰ることになりました。
美雪を見送った寅子は、家庭裁判所の変革を新たに決意しました。
【 横浜地裁所長就任 】
優未は、美位子からかっこいいと言われますが、優未は「世間からみれば、私は失敗している」といいます。
しかし、寅子は「美位子さんも優未も人生を失敗していない。もし失敗したと思っているならば、それはお母さんの育て方が悪かった」
と伝えます。
家を出た優未が戻ってきて、優三の写真観ている寅子に「やっぱり落ち込んでいる。子育てを失敗したって後悔しているってこと?私はこの先、なんだってなれるんだよ。それって最高の人生、最高に育ててもらったって思っている」
寅子と抱き合う優未。
そこに、「寅ちゃん、約束を守ってくれてありがとうね」と、優三が現れます。
そして、寅子は横浜家裁の、女性初の裁判所所長に就任しました。
花江に報告するため、猪爪家に向かいます。
花江は「お母さんが亡くなる前に人生に悔いはないと言っていたことを覚えてる?今の私はそんな感じ。そんな人生、私にくれてありがとう」
と礼を言います。
【 寅子の死後 】
寅子が亡くなり15年後の平成11年、優未は50歳になっていました。
自宅で茶道・着付け教室をする傍ら、麻雀や寄生虫の雑誌の編集、笹竹の手伝い、猪爪家で花江とひ孫のお世話と、忙しい日々を過ごしています。
ある時、職場をクビになったと電話で話をしている女性の横を通ります。
優未は、労働基準法にある、雇用主の解雇予告義務というものがあることを伝え、弁護士を紹介します。
「佐田優未からの紹介と言ってもらえたら…」
その名前を聞いた女性は、一瞬「佐田?」と反応します。
星家では、老人ホームに入った航一が、一時帰宅していました。
優未は航一に「お母さんのすごいところ、かっこいいところが引き継げていないの。このもも人生が終わりかなと思ったりして。でも、私にとって、法律はお母さんなんだよなって。みんなの中にもあって寄り添っているものなんだって」
【 笹竹での祝杯 】
航一は、笹竹で明律大学の同窓生たちと、寅子の女性初の裁判所長就任祝いをしている場面を思い出します。
その場に、桂場が現れました。
寅子は、桂場に「法とは」と、法談義を始めます。
桂場は、「今でもご婦人たちが法を学ぶことも職にすることも反対だ。法を知れば知るほどご婦人たちはこの社会が不平等でいびつでおかしいことに傷つき苦しむ。そんな社会に異を唱えて動いてたとしても、社会は動かないし、変わらん。」といいますが、寅子は「はて?いつの時代も私のような女は、ごまんといますよ。ただ、時代がそれを許さず、特別にしただけ」と反論します。
そこに、背後からはるさんの声が聞こえてきます。
「寅子。地獄の道はどう?」
これに寅子は「最高!!です」と、手で大きな丸を示し、笑顔で応えました。
最高裁の大法廷で、桜吹雪の中、「さよーならまたいつか」とつぶやく寅子でした。
『虎に翼』の第26週の感想
母としても法律家としても人生を駆け抜けた、寅子の人生が終わりました。
法の世界で働く決心をしてから、幾多の壁にぶつかりながらも、決してあきらめない姿勢は、暗雲ただよう現代社会に喝を入れたものだったと思う。
家裁に送られてきた美雪に、強い口調ながら説得している寅子が、最高にかっこよかった。
家裁の人間として、一人の大人として、美佐江に間違った対応をしてしまったことを謝罪しつつ、真剣に向き合おうとしている口調に、「愛を持って接する」という、多岐川イズムが表れていて、感動!
多岐川さんの想いが継承されている。
今週は、優三さん、はるさんといった、寅子の人生の基盤を作った人たちがイマジナリーとなって、出てきてくれて懐かしいというか、こちらも「ありがとう」と思えた。
尊属殺人の重罰規定を変えたのも、穂高先生の門下生である、桂場・轟・よねたち。
年月はかかったけど、穂高先生の「声を上げたこと」が23年前の判決を変えたんだと思う。
「石を穿つ雨だれ」は、何人もの人の力で、石を砕いたということですね。
『虎に翼』の第26週の「虎に翼」感想まとめ
26週、130話に渡る、朝ドラが完結しました。
最後のシーン、橋の上で優未が美雪?と出会った時、背後には男性の後ろから必死についていく女性、歩く静かにたたずむ女性や大きな荷物を抱える高齢の女性の姿が。
初回の放送でも、寅子と花江が結婚について話すシーンでも、橋の上では男性の後ろをついていく女性の姿、大きな荷物を持つ高齢の女性がいました。
そして、寅子の法とはなにか?の答え、「船のようなもの」と第1話の始まり、河原の笹船とがつながっている?
このドラマって、いろんなシーンがリンクしていて、それを見つけるのも、楽しみの一つだった。
最後は「100年経っても女性の立場はあまり変わっていない」ってことを伝えてくれてるのかな?
ドラマ後半では、今も問題とされるテーマが描かれました。
夫婦別姓やLGBTQ、きっと昔からあったテーマだと思う。
それに声を上げるか、我慢するか…。
しかし、このドラマを通じて、「声を上げること」の大切さに気付かされた。
最後には、はるさんも優三さんも再登場してくれて、嬉しかったな~。
しばらく、「虎つばロス」です!
楽しい半年間でした!
今回は、「虎に翼」の第26週のあらすじと感想でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また~(^_-)-☆
年前に
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