2024年NHK連続テレビ小説『虎に翼』。
日本初の女性弁護士で、裁判官を務めた、三淵嘉子さんをモデルにした、オリジナルストーリー。
困難な時代に、まだ、女性に認められていなかった、法曹界の道を切り開いていくという、リーガルエンターテイメントです。
はるさんが亡くなった、第12週。
轟やよねとも再会し、それぞれの立場で、戦争孤児の問題や、女性の相談に乗るなど、仕事に奮闘していました。
猪爪家では、戦争孤児の道男を、連れてきたことで、一波乱ありましたが、なんとか自立していく道も見つけ、一安心です。
さて、ますます忙しくなった寅子。
第13週では、家庭裁判所主催の「愛のコンサート」を開くことに。
なんと、そのコンサートに出演したのは、前作「ブギウギ」にも出演していた、あの「茨田りつ子」!!
そして、梅子とも再会!
前作「ブギウギ」ともコラボしている、第13週の、あらすじ・レビューをまとめましたので、茨田さんの出演とともに、寅子の奮闘ぶりを見ていきましょう。
見逃した方も、もう一度、振り返りたい方も、ぜひ、最後まで読んでください!!
\この記事からわかること/
★『虎に翼』 第13週サブタイトルの意味 ★『虎に翼』 第13週あらすじ・感想 ★『虎に翼』 第13週感想まとめ・今後の展開予想
『虎に翼』の第13週サブタイトル「女房は掃きだめから拾え?」の意味は?
「女房は掃きだめから拾え?」(にょうぼうははきだめからひろえ)とは…
他には、「女房は灰小屋から貰え」とか、「婿は座敷から貰え、嫁は庭から貰え」なんて言い方もあるようです。
要するに、男は家の中では、威厳をもって偉そうにしていたい、嫁は威張らずによく働くので、家のためにはよい、という意味です。
だけど、大庭家の家長で、威張り腐っていた徹夫、誠心誠意尽くしてきた梅子、どちらが大庭家にとってよかったでしょうか?
改心した息子たちが、梅子さんを迎えに来てくれたらいいけど、長男だけは…
遠慮しておきます!
『虎に翼』の第13週のあらすじ
【 愛のコンサート 】
人手不足のため、「特例判事補」になった寅子は、仕事が増えて、大忙しです。
多岐川は、家庭裁判所の存在を広く全国に知ってもらうために、「愛のコンサート」を開くことを、一方的に決定します。
担当に指名された寅子は、ますます忙しくなる。
その、コンサートに出演してくれたのは、福来スズ子のライバル、人気歌手の「茨田りつ子」(菊地凛子)。
大成功に終わった彼女からは、記者会見の場で「ご婦人方はぜひ、佐田寅子さんをお訪ねになって」と述べた。
その影響で、法律相談でも女性たちが殺到し、さらに、目の回る忙しさとなった、寅子です。
【 梅子と再会! 】
昭和24年、4月。
そんな中、「特例判事補」として、家事に関する業務を行っていた寅子は、明律大学で、苦楽を共にした、大庭梅子(平岩紙)と再会しました。
11年ぶりに再会した、梅子と寅子。
11年前梅子は、弁護士である夫から離婚を突き付けられ、高等試験を諦めて、三男・光三郎と家を出ましたが、すぐに連れ戻され、さらに、病気で倒れた夫の看病を10年以上続けていました。
そして、夫の死後、姑、息子3人、夫の愛人・元山すみれ(武田梨奈)との間で、財産相続を巡って、争いが起きていました。
【 光三郎の裏切り 】
梅子の力になりたいと、寅子は、轟法律事務所に案内をし、轟とよねが、担当弁護士として、動き出します。
轟の調査により、妾が持っていた遺言書は、偽造と判明。
梅子は、自分のことより、遺産が息子3人に平等に相続されるように、と願っていましたが、梅子の願いもむなしく、兄弟で骨肉の争いに。
そして、家族思いの三男・光三郎も、あろうことか、愛人とつながっていたことが、明らかになりました。
姑の言い分、兄弟の争い、最愛の息子の裏切り、梅子はすべてを放棄し、大庭の家を出ていきました。
『虎に翼』の第13週の感想
今週のサプライズ!!茨田りつ子の登場です。
初回から、「梅丸歌劇団」のワードや、多岐川さんの「東京ブギウギ」を口ずさむシーンや「福来スズ子推し」の様子が映し出され、まさかと思っていたところに、予想の斜め上を行く、「茨田りつ子」の登場とは!
これまた、ライアンが知り合いだったのも、いいですね。
「りつこ~」「あら、ライアン」と、呼び合い、ライアンがウインクを返すという、大人対応の2人を見られて、カッコイイです~!
ゲスト出演ながらも、りつ子が、寅子の娘のことを気にかけているところも、このドラマの心情が表れていて、深堀されていると感じます。
梅子との再会も、嬉しい。
よねさんやヒャンちゃんとの再会が、ビミョーだったし、再会のきっかけは大庭家の争いごとだっただけに、梅子の反応が心配だったけど、温かく寅子を受け入れてくれて、ほんとによかった。
さすが、学生の頃、おにぎりをたくさん作ってくれていた、心優しい梅子さんです。
大庭家の問題は、絵にかいたような、ザ・骨肉の争い。
姑・常(鷲尾真知子)、妾、三人の息子たちは、お金は欲しいけど、おばあちゃんとお母さんはいらない…お金が絡むとこうも醜くなるのか、という典型的な争いでした。
個人的には、常さんの「この女をつまみ出せ~!!」の一喝は好きですけど(笑)
途中、梅子が、遺産の遺留分を請求できることを、三男の光三郎に耳打ちしているシーンは、梅子が今も法律に詳しく、新民法の内容を把握しているということを示しています。
また、よねさんが大庭家で、カッとなりかけた時に、轟がそっと止めるシーン、轟の落ち着きさと利発さを垣間見れました。
なんだかんだ、熱くて正義感のある男「轟」です。
こともあろうか、一番心の支えであった光三郎が、夫の妾とできていたなんて…
梅子の心の糸が、ブッチと切れた音が聞こえた気がする。
そして、梅子さんの高笑いと、ふすまを開け放つシーンは、スカッとしつつも、「ぜ~んぶ捨てて、私はここから出ていきます」の一言は、絶望感と悲しみの深さで、言葉を失いました。
辛かったけど、結局、一番賢かったのは、梅子さん?
今まで自分がしてきた歯車は、かみ合っていなかったから、一度、その歯車を外せばいいんだという、境地を表しています。
竹もとで、花江ちゃんに「いい母親じゃなくてもいいのよ」と言っていたのは、花江ちゃんも、一度歯車を外したり、止めることも必要だと、伝えたんだと思う。
なんだかんだ、「法」というものは、正しい考えの方に向いていく、という場面でもありました。
平岩さんの、鬼気あふれる演技に脱帽…
『虎に翼』の第13週の「女房は掃きだめから拾え?」感想まとめ・今後は?
愛のコンサートの開催、大庭家の遺産相続問題…
今週も、忙しいながらも、大活躍をみせた寅子。
茨田りつ子のサプライズ出演や、梅子のブチ切れの名演技、ストーリー展開とともに、ちょいちょい挟まれる見どころが、よりドラマを盛り立てていました。
仕事で、それぞれの家庭の問題に、立ち向かっていた寅子ですが、肝心の猪爪家、特に優未のことは、花江ちゃんにまかせっきり。
家族を養うため、花江ちゃんが全部やってくれているとはいえ、そろそろ、猪爪家にも問題が起きそうな予感です。
さて、ドラマも折り返しになり、寅子の躍進と、猪爪家の今後がどうなっていくのか、楽しみと心配が、入り混じりますね。
今回は、「虎に翼」の第13週のあらすじと感想でした。
これからも、アップしていきますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また~(^_-)-☆
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