『虎に翼』の第24週「女三人あれば身代が潰れる?」の意味・あらすじ・感想

あらすじ、感想、評価

2024年NHK連続テレビ小説『虎に翼』。

日本初の女性弁護士で、裁判官を務めた、三淵嘉子さんをモデルにした、オリジナルストーリー。

困難な時代に、まだ、女性に認められていなかった、法曹界の道を切り開いていくという、リーガルエンターテイメントです。

 

8年の歳月をかけた、原爆裁判も終わり、そして、桂場さんは最高裁長官にまで、上り詰めました。

時代は、日本が戦後からの復興を成し遂げ、大きく変わっていきました

学生運動が激化し、事件に巻き込まれた香淑の娘が逮捕されたり、朋一に子どもができたり、のどかが婚約者を連れてきたり…

歳月が大きく進み、星家でも職場でも、そして、社会も大きな変化のあった第24週となりました。

いよいよ、最終回に近づいてきた、「虎に翼」のあらすじと感想です。

最後まで、読んでください!!

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\この記事からわかること

★『虎に翼』 第24週サブタイトルの意味
★『虎に翼』 第24週あらすじ・感想
★『虎に翼』 第24週まとめ・今後の展開予想

 

『虎に翼』の第24週サブタイトル「女三人あれば身代が潰れる?」の意味は?

「女三人あれば身代が潰れる」(おんなさんにんあればしんだいがつぶれる)とは…

娘を3人嫁がせるために、嫁入り支度費として、財産を使い果たすことを意味する。

娘を嫁がせるには、多くの費用がかかるため、娘が多いと親も大変な思いをするということです。

「嫁入りには多額の費用がかかる」ことのたとえで使われる言葉です。

今週は、のどかの結婚の話や、優未の大学院中退など、自分で人生を選択し、独り立ちしようとする場面がありましたね。

 

『虎に翼』の第24週のあらすじ

【 原爆裁判を終え 】

8年にも及んだ「原爆裁判」を終えた寅子たち。

国側が勝訴となったこの判決は、世界で注目を集め、被爆者への国の支援を法制化する根拠となっていきます。

この裁判の記事を書いた竹中から、とうとう「お嬢ちゃん」ではなく、「佐田判事」と呼んでもらいました。

後悔と無念さが入り混じる、よねと轟は、原爆被害者救済弁護団を結成します。

寅子も、「できることはすべてやった。でも被爆者の方々が救われたわけではない」と無念を口にします。

航一は、「上げた声は、判例は、決して消えない」と慰めます。

 

【 百合の認知症 】

百合は、昼過ぎに「朝ごはんの支度をしないと…」と言うなど、認知症がゆっくりと進み、2年後に家族に見守られ、亡くなりました。

 

【 多岐川の病状悪化 】

かつての寅子の上司、多岐川はがんを患って手術をし、自宅で療養をしていました。

しかし病床でも、「少年犯罪の厳罰化」を求める声が高まっていることを気にかけていました。

寅子は、家庭裁判所設立当時のメンバー、稲垣と小橋をつれ、、大人なみの「少年犯罪の厳罰化」に対して、意見を聞きに病床の多岐川のもとをたずねます。

多岐川は、「刑罰を科して、執行猶予を付けて終わりではない。保護処分により、家裁の人間と己と向き合い、心身の調和を図る方が適切。再犯を防げる刑罰を場合が極めて多い。」と、愛を持って関わることを望むということを、力を込めて言いました。

そして、多岐川さんは、亡くなられました。

 

【 尊属殺人 】

よねと轟は、尊属殺人の罪に問われている、美位子の弁護を担当することに。

美位子は、実の父親からおぞましい性的暴行を長年受けていました。

恋人ができた美位子は、幸せを掴みかけるが、それを知った父親は激高し、美位子を監禁し、さらに性的関係を強要していました。

思い余って、美位子は父親を殺害したのでした。

尊属殺人については、約20年前に、穂高教授が尊属殺人の重罰規定を違憲と主張しましたが、少数派意見だったため、消されてしまいました。

あれから、20年。

時代は大きく変わったが、どのような判決が出されるのでしょうか?

穂高教授が上げた声は、世間を動かすのでしょうか?

 

【 進路 】

ある日、星家の玄関を覗いている2人がいました。

のどかの婚約者、・吉川誠也(松澤巧)が家族に挨拶するために、やってきましたが、家の中では航一と優未が、言い争いをしていました。

大学院で寄生虫の研究をしていた優未が、大学院を中退するというのに対し、航一は「せっかくここまでがんばったのに、この先のことは卒業してから決めればいい…」と猛反対。

しかし、寅子は「優未が自分で決めた道なら、それでいい」と航一に反論します。

そして優未に「あなたの進む道は地獄かもしれない。覚悟はある?」と、かつて寅子が、法律の世界に飛び込む時に、母・はるさんから言われたことを、娘に言うのでした。

それを見ていたのどか。

自分との結婚のために、芸術の道を諦める吉川との結婚をやめると言い出すが、逆に吉川は普通にならなくていいなら結婚しようと、言いだし、二人は結婚をすることになりました。

 

『虎に翼』の第24週の感想

原爆裁判を終えた寅子とよね、轟、岩居たち。

それぞれがすっきりとしない状態で終わりましたが、声を上げたことは、後に世間を動かしたきっかけとなり、よかったのかもしれません。

よねからお酒を差し出され、泣きながら飲み干す寅子の姿は、心にしみました。

その後、よねと轟は、尊属殺人の裁判を引き受けます。

この話も、モデルとなった事件が、1968年に実際にあったようで、「尊属殺人」と一言でくくられることではない、ひどい事件だったようです。

尊属殺人は「死刑か無期懲役」しかなく、普通の殺人の死刑か無期懲役または3年以上の懲役刑との差は、法の下の平等に反すると、約20年前に穂高先生は主張していた。

その時は、少数派の意見で誰も相手にしていなかったけど、時代は進み、実際の事件でも重罰規定は違憲と判決が出されたようです。

穂高先生が上げた声は、無駄ではなかった。

その場面は第68話で、ナレーションでも「約20年後には…」と語られていたけど、それがここに繋がっていたとは…

このドラマ、冒頭に河原で新憲法を読み、桂場のもとに行く寅子のシーンから始まったけど、戦争で優三さんを亡くし、悲しみのどん底にいた寅子が、立ち上がった瞬間の場面に繋がっていたり、いろんな場面が後々に繋がっていることに、感動します。

すごく計算された、構成になっている!!

いよいよ、桂場さんが司法の頂点に立ったね~!しかし、それまで以上に顔つきが厳しくなって…でも、きっとこの人の中にはとても強い信念があるんだと思う

百合さんも、多岐川さんも、立て続けに亡くなってしまった。

百合さんも星家を守るため、最高裁長官の家を守るため、いろいろ尽きしてきたのかと思うと、泣けてきます。

でも、晩年は寅子や優未という家族も増え、そして家族に見守られて亡くなったことは幸いでした。

多岐川さんも、最後まで「愛」を貫きましたね。

なんでも線を引いて終わりにする政府に対し、少年には愛をもって接することの重要性を語ったシーンは、胸も目も熱くなりっぱなし…

とにかく、滝藤さんの気迫あふれる演技は、すごかった。

桂場さんのもとに出た、多岐川さんの幻影は、桂場さんの心を動かすのでしょうか?

大学院を辞めると言いだす優未に、寅子が「選んだ道は、地獄かもしれない。覚悟はある?」と声をかけるシーンは、かつて寅子に同じ言葉をかけたはるさんが見えた気がしました。

そうだよね。寅子も、はるさんに大反対されながら進んだ道でここまで上り詰めたんだから、優未のことを信じて見守るしかない。

内心、ドキドキだろうけど…

ヒョンちゃんも、弁護士になれたんだ!!みんな、寅子のようにすんなりいかなかったけど、時間かけながらでも夢を叶えて、ステキです。

そして、お兄さんとの再会も、娘との仲直りもできて、これからヒョンちゃんの新たな素晴らしい人生が待っている気がする。

しかし、汐見さんはいい判事、いい夫、いい父親ですね。ステキ!!

 

 

『虎に翼』の第24週の「女三人あれば身代が潰れる?」感想まとめ・今後は?

今週は、時代が走馬灯のように流れていきました。

猪爪家も家族がどんどん増え、にぎやかになるし、寅子にも義理ではあるけど、孫ができました。

社会も人々の考えも、どんどん変わっていきますね。

来週の公式予告では、桂場さんと寅子の言い争う声が出ていました。

桂場さんも、最高裁長官という立場からか、ますます気鋭さに拍車がかかってきている感じです。

のどかも優未も、自分が決めた道を進み、どういった大人になっていくのでしょうか?

そして、少しだけ、新潟の美佐江らしき人物が映っていました。

セーラー服姿だったけど。

そういえば、新潟で謎の事件に関与しているかも、と疑いがかけられたままだった…

あのまま、東大に行きました、では終わらないはず。

こちらも寅子が抱える問題として、なにかありそうです。

 

いよいよ、「虎に翼」も残すところ、2週となりました。

寅子は、どのような晩年を迎えるのか、楽しみですね。

 

 

今回は、「虎に翼」の第24週のあらすじと感想でした

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これからも、アップしていきますね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

では、また~(^_-)-☆

 

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