2024年NHK連続テレビ小説『虎に翼』。
日本初の女性弁護士で、裁判官を務めた、三淵嘉子さんをモデルにした、オリジナルストーリー。
困難な時代に、まだ、女性に認められていなかった、法曹界の道を切り開いていくという、リーガルエンターテイメントです。
猪爪家では、直明と玲美の間に子どもが生まれ、ますますにぎやかになりました。
しかし、星家では、百合(余貴美子)の様子がおかしいことに、寅子や航一が気づきます。
百合の認知症が進行していました。
さらに、のどかの態度に、優未の不満が爆発。
寅子も、更年期障害の症状に悩まされ…
体調の変化や、家族の問題もありながら、原爆裁判にも取り組まなければいけません。
家庭、仕事、自身の体調…
問題を抱えながらも、一つ一つに真剣に向き合う、寅子と航一。
そんな第23週を見逃した方、もう一度おさらいしたい方、必見!!
最後まで、読んでくださいね。
『虎に翼』第20週から成長した優未役に新キャスト・毎田暖乃(まいたのの)登場!
\この記事からわかること/
★『虎に翼』 第23週サブタイトルの意味 ★『虎に翼』 第23週あらすじ・感想 ★『虎に翼』 第23週まとめ・今後の展開予想
『虎に翼』の第23週サブタイトル「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」の意味は?
「始めは処女の如く、後は脱兎の如し」(はじめはしょじょのごとく、のちはだっとのごとし)とは…
敵と戦う際の、戦術として、述べられるようです。
今の寅子には、星家の百合の認知症や、自身の更年期症状、原爆裁判など、抱えている問題がたくさんありますね。
若い時の寅子なら、全身・全力で立ち向かっていました。
でも、今では、しっかり物事を考え、そして、いつも落ち着いた航一さんが付いています。
がんばれ~寅子!!
『虎に翼』の第23週のあらすじ
【 星家・百合に異変が… 】
昭和34年、直明と玲美の間に、子どもが生まれ、猪爪家はますますにぎやかになりました。
一方、星家では、百合の様子がおかしいことに、家族が気づき始めます。
家族の予定を忘れてしまったり、のどかの名前が出てこなかったり…
航一は、図書館で老人性痴呆について調べます。
しかし、どんどん症状は進み、お手伝いさんにお願いせざるを得ません。
さらに、そんな百合に優しく接することのできないのどかの態度に、優未の不満が爆発します。
【 原爆裁判 】
昭和35年2月、「原爆裁判」の口頭弁論が始まりました。
いよいよ、口頭弁論が始まるという時に、以前寅子が修習過程を過ごし、お世話になった弁護士・雲野さんが、倒れ、そのまま帰らぬ人に。
岩居や轟、山田よねは、雲野の意思を受け継ぎ、原爆裁判に挑みます。
生前、雲野先生は、記者の竹中に裁判の記録を記事にして、世間の注目を集めてほしいと、依頼していました。
裁判では、原爆投下は国際法に違反しているか、原告・被告双方に国際法学者による鑑定を求めました。
竹中の記事によって、「原爆裁判」に世間の注目が集まり始めます。
8年の歳月をかけ、裁判の判決が下されました。
汐見は判決主文の前に、判決理由から述べるという、異例の対応を取りました。
裁判は、国側の勝訴となりましたが、原爆投下の責任は、裁判所の職責ではなく、国会・内閣において果たさなければならない職責である、高度成長を遂げた我が国で、国家財政上、これが不可能であるとは到底考えられない、との理由を述べた。
8年に及んだ裁判は、国側の勝訴で幕を閉じました。
【 梅子のあんこ 】
桂場が、最高裁判所の判事の一人に任命されました。
梅子が竹もとの味を引き継ぐため、桂場にあんこを認めてもらう「修行」を続けていましたが、とうとう桂場に認めてもらいます。
一方、笹寿司に勤めていた道男が、店を閉めると寅子に報告します。
道男は店を経営することに、自信がありませんでした。
それを聞いた梅子は、一緒にやらないかと提案し、二人で寿司と甘いものを提供できる店をすることになりました。
【 優未の怒り 】
星家では、航一、寅子、優未、お手伝いの吉本が、認知症が進んでいる百合を支えていましたが、のどかはいらいらを抑えられない。
そんなのどかに不満を爆発させた優未は、家を飛び出し、轟の元へ向かい、悩みを相談しました。
一方、優未の行先を察した寅子は、優未を迎えに来ました。
寅子と優未が帰宅すると、のどかは真っ先に優未に謝罪しました。
『虎に翼』の第23週の感想
いよいよ原爆裁判が始まりましたが、雲野先生が亡くなってしまいました。
困った人のため、そして、寅子のために一生懸命だった優しい雲野先生。
原爆裁判の判事をしているため、判決に影響が出ると困る、周囲からの目も気になり、寅子は葬儀には参加できませんでした。
自分を育ててくれた、優しい雲野先生に最後のお別れを言えず、悲しくもどかしかっただろうな…
倒れる直前、梅子さんの手作りおにぎりを手にし、「おにぎりが好きなんだな~」の一言。
これは、かつてのドラマ「裸の大将放浪記」で、画家の山下清の名言ですね。
塚地さんは、かつて、この山下清を演じたので、そのパロディかもしれませんね。
寅子も優未も、星家に馴染んできたけど、今度は百合さんに異変…。
今と違って、認知症の方も少なかっただろうし、周囲の理解も難しいのかもしれない。
でも、寅子も優未も、戸惑いながらも優しく受け入れ、対応している。
それにしても、余さんの演技もさることながら、メガネまで手垢で汚れていて、リアルに描かれています。
寅子も、扇子を常に持ち歩いていて、「更年期障害」になっていたとは。
この時代、更年期についてもあまり知られていなかったよう…
ドラマの前半は、「月の物」のことまで描かれ、女性が生涯でいろんな症状に悩まされていることや、結婚をしたことによる改姓についても、しっかり描かれている。
女性が悩んだり、帰路に立たされる場面を、リアルに描いている。
立場上、寅子は轟やよねたちと、交流ができないけど、よねの「意義のある裁判にしよう」の一言は、とても心強かった。
そして、久々の登場!!竹中記者…ちょっと、歳を取りすぎ?
あの様子で、まだ仕事をしているんだ。
汐見裁判官が読む、判決理由。
内容も心に刺さったけど、平埜さんの誠実な演技には、グッとくるものがありました。
竹中さんの記事のおかげで、原爆裁判も注目を浴びましたが、原告の敗訴が決まってしまいました。
それでも、判決理由には、戦争への怒り、被害者へ寄り添った内容がしっかり書かれ、逆にこの裁判で、被害者への救済を終わらせてはいけないというような、ある意味、国への果たし状だったのだろう。
よねの涙が辛かった…
最後の4分間、優三さんとの河原シーンとともに、「虎に翼」の名場面の一つだ~!
そして、とうとう梅子さんのお団子!!おめでとうございます!
『虎に翼』の第23週の「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」感想まとめ・今後は?
原爆裁判という、大きな仕事を抱えながら、自身の更年期の不調や、百合の認知症と向き合っている寅子。
今度は、多岐川さんが病の治療に専念します。
桂場さんも最高裁長官に就任。
汐見さんの家庭でも、学生運動が激化し、娘の薫が逮捕されるという事件も起こります。
この事件からも、昭和に起きた大きな事件を描くようですね。
最終回に向け、みんな、年齢やキャリアを重ねていきます。
今回は、「虎に翼」の第23週のあらすじと感想でした。
これからも、アップしていきますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また~(^_-)-☆
コメント