2024年NHK連続テレビ小説『虎に翼』。
日本初の女性弁護士で、裁判官を務めた、三淵嘉子さんをモデルにした、オリジナルストーリー。
困難な時代に、まだ、女性に認められていなかった、法曹界の道を切り開いていくという、リーガルエンターテイメントです。
桂場や多岐川たちに見送られ、新潟地裁三条支部に赴任することになった寅子。
今週からは、「新潟編」が始まります。
洗礼を受けると思い、気合を入れて初出勤した寅子でしたが、地元の弁護士や、三条支部の職員から、大歓迎を受けます。
しかし、そこには、地元ならではのトラブルやしがらみが…
優未との溝も、なかなか埋まりそうにありません。
新天地、新潟での寅子の奮闘ぶり、第16週のあらすじ・感想を、まとめました。
見逃した方も、もう一度、振り返りたい方も、ぜひ、最後まで読んでください!!
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\この記事からわかること/
★『虎に翼』 第16週サブタイトルの意味 ★『虎に翼』 第16週あらすじ・感想 ★『虎に翼』 第16週感想まとめ・今後の展開予想
『虎に翼』の第16週サブタイトル「女やもめに花が咲く?」の意味は?
「女やもめに花が咲く」(おんなやもめにはながさく)とは…
「男やもめ(妻に先立たれた人)」って、ちょっとマイナスイメージがありますが、「女やもめ」は華やかなイメージですね。
本来、「やもめ」は独身女性を意味し、男は「やもお」と言っていました。
男性の場合、「男やもめに蛆(ウジ)がわく」なんて、言い方をします。
優三が亡くなり、7年。
そろそろ、寅子にも良縁の話が出てきてもおかしくありませんね。
航一さんとの距離もグッと近づきました。
二人の関係から、目が離せません。
『虎に翼』の第16週のあらすじ
【 新潟・三条支部長として 】
昭和27年春。
桂場の期待を背負った寅子は、長年お世話になった桂場さんや、多岐川さんに見送られ、新潟地方裁判所・三条支部に、支部長として、赴任しました。
猪爪家の反対を押し切り、娘の優未を連れての転勤でした。
強い風当りを百も承知で、初出勤しますが、思っていたのと違う…
地元の兄弟弁護士・杉田太郎(高橋克実)、杉田次郎(田口浩正)をはじめ、職員たちから、大歓迎を受けます。
少し、安心した寅子でした。
【 支部長の仕事 】
初日、就寝していると、「支部長!支部長!」と玄関をたたく音がします。
何事かと思い、起き上がりますが、酔っぱらいのケンカの令状をもらいに来た、職員の高瀬と警察官の姿が。
ここ三条では、緊急事態には夜中でも対応しなければなりません。
次の日、裁判に出向くと、そこには原告側・被告側にそれぞれ、杉田兄弟が座っていました。
そして、次の裁判では、その逆となって、再び杉田兄弟が。
この地域では、弁護士は杉田兄弟しかおらず、どの事案もこのスタイルになるようです。
【 優未 】
杉田兄弟の誘いも断り、急いで家に帰ります。
夕飯の支度をと思い台所に行くと、優未がご飯、お味噌汁を作っていました。
そして、テーブルには、豪華なお惣菜が並んでいます。
どうやら、杉田兄が気をまわし、商店街から差し入れされたようでした。
二人は、晩御飯を囲みますが、どこかぎこちない…
むしろ優未は、届けられたお惣菜を美味しそうに食べていました。
複雑な気持ちの寅子。
【 航一との再会 】
ある日、新潟本庁刑事部に配属されている、星航一(岡田将生)が三条支部を訪ねてきました。
知らない土地での、仕事や生活のなかで、懐かしい人との再会は、寅子にとっても、嬉しいことでした。
「慣れましたか?」と声をかけてくれる航一に、「わからないことばかりですが、みなさん親切で…」という寅子に、航一は「親切……」と言葉を濁します。
「休みの日は何を?」
「休日は、休んでいます」
相変わらず、会話がかみ合わない、マイペースな航一でした。
【 花江からの手紙 】
ある日、花江から手紙が届きます。
「仕事も優未のことも手を抜かず、全力で完璧にこなします、とありましたね。とらちゃん、何もわかってないわ!」
と、まるでそばにいるかのような(実際、映像では隣に登場)、言葉が書かれていました。
見透かされているような気がして、寅子はため息をつきますが、優未は自分あての手紙を読み、直明たちにそばで見守られているような気分になり、喜びます。
「とらちゃんにしかできないことがあるはず。それを見つけてちょうだい」
という、メッセージに悩む寅子でした。
【 書記官・高瀬 】
周囲から揶揄されることもある、気弱な性格の書記官・高瀬。
山の境界線を巡る申し立ての調停が行われることになり、公図や資料だけでは解決しないため、現地調査をすることになりました。
山に入り、休憩をしていると、高瀬は地元名士の森口に掴みかかろうとし、止めに入った寅子は、川に落ちてしまします。
森口は、高瀬を訴えると激怒。
高瀬は、兄たちを戦争に取られ、大学の奨学金を今も返済している苦労人。
地元の名士と苦労人のトラブルを、穏便に済ませようとする周りの人たちに反し、寅子は、高瀬にはきちんと処分を受けさせるという判断を下します。
そして、注意処分になった高瀬は、寅子の考えを聞きたいといいました。
寅子は、「穏便に済ませて、ああいう人たちに借りを作って欲しくない、私がいなくなった後も、この件にあなたが縛られないように、怒りたいときに怒れるよう、そう思って処分しました」
この言葉に、今までよそ者扱いをしていた寅子に、少し心を開く高瀬でした。
【 優三さんの話 】
優未との溝を埋めるのに悩んでいた寅子でしたが、高瀬からもらったキャラメルを優未に渡します。
明日のおやつに、という寅子に優未は「おいしいものは、誰かと一緒に食べたい」と言います。
優三がよく言っていた言葉です。
寅子は優未と一緒に微笑みながら、キャラメルを食べ、優三の思い出話を優美に聞かせます。
また、優未がテストで44点を取り、改ざんしようとしていました。
そうさせてしまったことを謝る寅子ですが、テストになると緊張してお腹が痛くなるとカミングアウト。
「お父さんに似ちゃったか~」と少しずつ、優三さんの話を優未に聞かせます。
二人の溝が、ちょっと埋まった瞬間でした。
【 涼子様との再会 】
航一のおすすめの喫茶店に向かうと、店内の女性と目が合います。
「涼子様?」
かつて、明律大学で法律の勉強をともにしていた、男爵家令嬢・桜川涼子でした。
『虎に翼』の第16週の感想
新天地・新潟での生活が始まりました。
予想に反して、地元の人たちからは大歓迎を受け、拍子抜けした寅子でしたが、日を追うごとに、一癖も二癖も見えてきました。
中でも、杉田兄弟弁護士は、裏に何かがありそうな…
「持ちつもたれつ…」が口癖の、兄・杉田太郎。
地方都市の因習でしょうか?弊害が如実に現れた週でしたが、そのようにして助け合って、生きてきたのも事実でしょう。
これまで、大きなトラブル(事件)もなく、うまく折り合いをつけてきたところに、東京からきた寅子たちは、「よそもの」。
どんなに偉い人でも、波風を立てられたら、気分はよくないんでしょう。
それが「よそもの」なら、なおさら…
でも、それは時代の変化と同様、欠点へと変化していく場合もある。
寅子の登場は、すべてを穏便に、なかったことに、としてきた習慣に、一刀を投入した形となりました。
まずは、自分の立ち位置を確保した寅ちゃん。
それに徐々に共感するようになった、三条支部の人たち。
なかなか、お互いの懐に入っていけなかった人たちも、ブレないよそ者寅子だからこそ、心に抱えていたものを徐々に解いていけるかも。
優未との間にできた溝も、心配。
でも、あのまま東京にいて、花江や直明たちに守られていたら、埋まるものも埋まらない。
頼るものがいない新しい生活の中のほうが、お互いが本音を言える関係となると思う。
お父さんの話が優未にできないのも、実は寅子が優三の死を乗り越えていなかったんですね。
明るく振舞っていた寅子にも、心の傷が癒えていなかった。
それともう一つ気になる関係。
航一と寅子も、会話がかみ合わない様子ながらも、なんかいい感じです。
そうはいいつつ、仕事がらみもありながらも、徐々に距離を縮める二人です。
そして、そんな航一さんから誘われ、向かった喫茶店を経営していたのは、かつての学友、涼子様です。
華族の身分を失い、変わり果てた姿。
涼子さんにとっては、並々ならぬ苦労をして、ここにたどり着いたのでしょう。
次週では、お付きの玉も含めた真相が明らかになります。
新しい仕事に出会い、懐かしい再会。
新天地・新潟でも、大活躍と人とのつながりを発展させてほしいですね。
『虎に翼』の第16週の「女やもめに花が咲く?」感想まとめ・今後は?
新潟編がスタート。
登場人物も、舞台も新しくなりました。
習慣も考えも違う中で、本来の仕事以外に気を使った寅子でしたが、一方で、懐かしい再会もあり、寅子にとっては、心強い出来事でしたね。
次週は、再会した涼子様が乗り越えてきた苦労が明らかに。
優未も少しずつ本音を言えるようになり、溝が埋まりそうな予兆も、少し見えてきたかも。
一度にすべては、解決しないけど、職場での人間関係、優未との関係、それぞれと溝を埋めようとしながらも、ブレない寅子。
がんばれ~!!
今回は、「虎に翼」の第16週のあらすじと感想でした。
これからも、アップしていきますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また~(^_-)-☆
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