『虎に翼』の第9週「男は度胸、女は愛嬌?」の意味は?あらすじと感想

あらすじ、感想、評価

2024年4月から始まった、NHK連続テレビ小説『虎に翼』。

日本初の女性弁護士で、裁判官を務めた、三淵嘉子さんをモデルにした、オリジナルストーリー。

困難な時代に、まだ、女性に認められていなかった、法曹界の道を切り開いていくという、リーガルエンターテイメントです。

第9週までは、主人公・寅子の女学生時代から、大学進学、弁護士資格の取得、そして結婚・出産など、一人の女性としての成長が描かれました。

第10週からは、舞台もガラッと変わり、法曹界をメインに描かれます。

今回は、第9週の、あらすじ・レビューまとめましたので、新たなステージになる前に、復習のためにもぜひ、読んでください!!

\この記事からわかること

★『虎に翼』 第9週サブタイトルの意味
★『虎に翼』 第9週あらすじ・感想
★『虎に翼』 第9週まとめ・今後の展開予想

 

『虎に翼』の第9週サブタイトル「男は度胸、女は愛嬌?」の意味は?

「男は度胸、女は愛嬌?」(おとこはどきょう、おんなはあいきょう)とは…

男子にとって、大事なのは、物に動じない度胸であり、女にとって、大事なのは、魅力的な笑顔、愛嬌である。男女の在り方を、簡潔にいったもの。

男女それぞれに、ふさわしい資質を、「度胸・愛嬌」と語呂合わせ、韻を踏んだ、ことわざです。

かつては、草食系男子という言葉もはやりましたが、令和のこの時代、この言葉は、どう受け止められているのでしょうか。

それはさておき、放送開始から、これまでの「虎に翼」は、笑えるシーンやほっこりシーンなど、一日の始まりに元気をもらえた、15分でしたが、第9週は、何一つ笑えない…

空襲や疎開、兄・直道の戦死、父・直言の病死…そして、優三さんの戦病死

どのドラマでも、この時代を描くときには、必ず描かれる場面なんでしょうが、「女は愛嬌」なんて言ってられない、時代ですね。

しかし、当時は「男は度胸」を持って、戦地に向かわれたんだと思います。

残された、はるさん、花江さん、寅子たちも、実は「度胸を持って」戦争を、潜り抜けたのではないでしょうか?

 

 

『虎に翼』の第9週のあらすじ

【 戦争 】

太平洋戦争末期、東京の街も、空襲が多くなり、寅子は、娘の優未(ゆみ)と、花江親子と一緒に、疎開します。

子育てと、食べるための農作業に明け暮れていました。

そこに、やってきた、父・直言は、兄・直道の戦死を、伝えます。

終戦後、東京に戻りましたが、食糧も乏しく、お金もなく、生きていくのがやっとでした。

【 戦後 】

それでも、弟・直明が、学校を卒業し、岡山から戻ってきたことは、猪爪家のみんなにとっては、とてもうれしい出来事でした。

そんな直明も、大学には行かずに、「猪爪家の大黒柱として…」と、自分を犠牲にしてまで、家族を守ろうとします。

大学進学をあきらめた直明に、寅子は納得しません。

勉強が好きで、岡山の進学校に行ったのに、「家族のために…」だなんて。

自分は大学へ行かせてもらったのに、直明にも、思う存分、勉強をしてほしいと願いますが、お金もなく、現実は難しいと諦めます

そして、悲劇は続きました。

優三の戦病死を伝える知らせが、直言によって、隠されていました。

兄・直明に続き、父・直言の病死、そして、帰りを待ち続けていた、優三も、亡くなってしまいました。

そんな、寅子のもとに、ある一人の青年が訪れます。

青年は、戦地で入院をしている時に、隣の病床にいた、優三さんが「このお守りを握って。このお守りには、とてつもない力があるから」と、寅子の作ったお守りを、握らせてくれたとのこと。

青年は、言いました。

「とても、いい男でした」

 

【 優三の死 】

寅子のもとに、優三さんの遺品だけが残りました。

失意のどん底の寅子

そんな、寅子を見ていたはるさんは、直言の愛用していた、カメラを売り、「思いっきり、贅沢をして、優三さんの死と向き合いなさい」と、そのお金を持たせました。

寅子は、闇市に行き、焼き鳥を食べようとするも、のどを通りません。

お店の人が、「持って帰りなさい」と新聞紙に、焼き鳥を包み、持たせてくれます。

皆に隠れて、美味しいものを食べた、思い出の詰まった河原で、焼き鳥を食べる寅子の横に、出征前の優三さんが、幻影となって、現れました。

「寅ちゃんができるのは、寅ちゃんの好きに生きること……僕の大好きな、あの、何かに無我夢中になっている時の寅ちゃんの顔をして、何かを頑張ってくれること……いや、やっぱり頑張らなくてもいい……寅ちゃんが後悔せず、心から人生をやりきってくれること、それが僕の望みです」

と、ありったけの愛情をこめて、寅子に語った思い出の場所。

優三さんからのメッセージを胸に、寅子は声を上げて泣きました。

 

【 再起 】

そして、焼き鳥を包んでいた新聞にあった、新しい日本国憲法第14条を目にした寅子は、心を震わせます。

寅子は、優三さんの言葉と日本国憲法に背中を押され、立ち上がります。

ここから、寅子は、裁判官採用願を提出するため、司法省人事課に向かいました。

そこにいたのは、ふかし芋を食べようとしていた、桂場さん

またしても、甘いものを食べ損ねましたね

 

『虎に翼』の第9週の感想

今まで、笑いと元気を届けてくれていた「虎に翼」も、やはり、戦争に突入すると、悲しい出来事ばかりが続きます。

いつも、寅子の味方でいてくれた、優しいお父さん

「俺にはわかる~」と言うけど、だいたい予想が外れて、実はわかっていなかった、妹思いの、お兄さん。

そして、寅子のすべてを受け止め、常に応援をしてくれていた、最愛の夫、優三さん

この3人は、猪爪家を明るく、楽しい家庭にし、なんといっても、寅子の一番の応援団だった、と思います。

そんな3人の死と、戦争の影が濃かった今週は、涙なくしては、見ることができなかった…

寅子が、出征する優三さんに渡したお守りについては、

『虎は千里を行き、千里を帰る』という言い伝えがあり、五黄の寅生まれの寅子は年齢の数(31個)結び目を入れることで優三の無事を祈りました。寅子の着物から作られ、5銭は死線(4銭)を、10銭は苦戦(9銭)を越えるという意味があります

NHK「虎に翼」公式Xより引用

だそうです。

スタッフの心のこもった、小道具ですね。

父・兄・夫を失い、残された家族は、悲しみのどん底に沈みますが、ここから力強く、立ちあがる寅子に、力を与えたのも、この優しい3人を、なくしては語れません。

戦争からの、復興しかけた街の様子や、街を行きかう人々も、新しい憲法に興味津々です。

特に寅子が、心を震わせた、日本国憲法第14条は、多くの尊い犠牲を払って、日本の女性たちがやっとつかんだ、権利です。

そして、寅子が、新しい憲法に心震わせ、立ち上がった河原から、司法省人事課に裁判官採用願いを提出しに行くシーンは、初回の放送と同じ映像でしたが、寅子の成長を毎日観て、応援していた身としては、最初に見た時とは、まったく違って見えました。

思わず、ガッツポーズをしながら

「とらちゃん、よくやった~」

と、同時に、吉田恵里香さんの脚本や、スタッフの演出や構成に感服して、拍手でした

そして、人事課の椅子に座っていたのは、あの桂場さん

竹もとの包み紙の、ふかし芋を食べようとして、またしても寅子に邪魔をされました。

でも、しかめっ面の桂場さんの鼻には、芋の皮…(笑)

怪訝そうだけど、なんとも憎めない姿の桂場さんと、再起して、自分を売り込む寅子という、2人の間のギャップも、このドラマの面白いところです。

さて、新たな寅子の人生の、幕開けです

第10週からは、「裁判官編」となり、登場人物に、とても個性豊かな、新たな面々が予告に出てきます。

そんな個性的な人々に突き動かされ、寅ちゃんのパワーがさく裂しますように

 

『虎に翼』の第9週の「男は度胸、女は愛嬌?」感想まとめ・今後は?

今週は、悲しい出来事が連続した、第9週となりました。

サブタイトルは、「男は度胸、女は愛嬌?」でしたが、男は戦争に行き、女は、残された家と家族を守るという、男女ともに、度胸がなければ、生きてはいけなかったのでしょう

女も愛嬌なんて、出す余裕もなく、生きていくのに必死だったのだと思います。

それでも、生き抜くためには、家族が協力し合い、無理にでも笑う必要があったのだと痛感します。

いよいよ、寅子たち、世の女性たちが、喉から手が出るほど欲しかった、権利が盛り込まれた憲法が公布されたことで、女性たちが、生き生きと人生を過ごせる、時代へと進んでいきます。

まだまだ、困難や壁はあれど、「すべての国民は法の下に平等」が普通になる、時代になりますように…

さて、いよいよ、次週から、裁判官編がスタートします。

新しい憲法に希望を見出した、寅子

と言っても、まだまだ戦争の傷跡も深く、昔からの習慣や考え方は、すぐには変わりそうにはありませんが、それでも、日本も寅子も、新しく、大きな一歩を踏み出そうとしています。

個性豊かな、司法省の面々や、社会人となった、明律大学の同窓生たちとも再会し、どんどん社会を変えていく、仕事をしていくようです。

新しい、登場人物の個性も、楽しみですね。

 

今回は、「虎に翼」の第9週のあらすじと感想でした

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これからも、アップしていきますね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

では、また~(^_-)-☆

 

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