『虎に翼』の第8週「女冥利に尽きる?」の意味は?あらすじと感想

あらすじ、感想、評価

2024年4月から始まった、NHK連続テレビ小説『虎に翼』。

日本初の女性弁護士で、裁判官を務めた、三淵嘉子さんをモデルにした、オリジナルストーリー。

困難な時代に、まだ、女性に認められていなかった、法曹界の道を切り開いていくという、リーガルエンターテイメントです。

高等試験にも合格して、弁護士として働き始めた寅ちゃん。

結婚もして、順風満帆に、進んでいるように思われましたが、第8週では、仕事の大きな失敗、そして無情にも、戦争に突き進んでいき、たくさんの挫折や、喪失感を味わうという、とても悲しい、展開となりました。

今回は、第8週の、あらすじ・レビューまとめました。

見逃した方、復習の方必見!!

ステージが大きく変わる前に、ぜひ、ご覧ください!!

 

\この記事からわかること

★『虎に翼』 第8週サブタイトルの意味
★『虎に翼』 第8週あらすじ・感想
★『虎に翼』 第8週まとめ・今後の展開予想

 

『虎に翼』の第8週サブタイトル「女冥利に尽きる?」の意味は?

「女冥利に尽きる?」(おんなみょうりにつきる)とは…

女に生まれた甲斐があること。女に生まれたことの幸せ。その立場にいる者として、これ以上の幸せはないと思うこと。

他にも、「男冥利に尽きる」や、「親冥利に尽きる」など、幸せと思える立場を変えて、使っていますね。

第7週では、難関の高等試験に、見事合格して、弁護士への切符を手に入れました。

しかし、雲野先生(塚地武雅)で、実務を学び、晴れて弁護士になった寅子ですが、ここでも、女性であることの壁にぶち当たります

そこで、寅子がとった秘策が、結婚」

ビジネス婚のつもりで、気心の知れた優三さんと結婚しました。

その行動は、今週は吉となり、「女冥利に尽きる」のでしょうか?

結婚に、意味や幸せを、見いだせなかった寅子ですが、女としての幸せや、女であることを武器として、「冥利に尽きる」気持ちになったでしょうか?

 

『虎に翼』の第8週のあらすじ

【 弁護士として 】

結婚した寅子は、ある弁護を引き受けることになりました。

夫を亡くした女性から、子どもの親権を取り戻したく、義父と争う弁護の依頼です

弱い女性の、味方になろうと奮闘しましたが、なんと、女性の話は、

子どもは、夫の子ではなく、愛人の子どもでした。

裁判で勝利はしたものの、依頼主の女性から、「やっぱり、女の弁護士は、手ぬるいのよね~」の一言。

雲野先生からも、間違った弁護は、人の人生を変えてしまうという、お叱りも受けました。

そんな中、大学の先輩、久保田さんが夫の実家、鳥取に移り住むことに

久保田さんがしていた、女性からの法律相談の仕事を、寅子が引き受けることになりました。

女性からの相談は、女性弁護士である私しかできない、弱い立場の女性を守れるのは私だけ、という思いから、仕事に熱心に取り組むあまり、過労で倒れてしまいます。

よねさんからも、こっちの道には、二度と戻ってくるな」という言葉を浴びせられ、突き放されてしまいます。

 

【 幸せな家庭 】

子どもも授かり、弁護士の仕事に、限界を感じた寅子は、断腸の思いで、弁護士を辞める決意をしました。

学生時代から、肩身離さず、持っていた六法全書も押し入れにしまい、「地獄の日々」に幕を下ろすことになりました。

やがて、優三との間に、娘の優未(ゆみ)が、誕生

優三の「優」と、ひつじ年に生まれた「未」と組み合わせた、名前です。

寅子の大きくなるお腹に、耳を当てる、優三さん

母として、妻として、穏やかな日々を過ごす、寅子

とても幸せの、日常を送っていましたが、とうとう、優三さんに、召集令状が届きました。

最初は、仕事のため、世間体のために、優三と「結婚」をした、寅ちゃん。

でも、優三の優しさ、そして以前からの、寅ちゃんへの愛が伝わり、そして、寅子の中でも、優三への愛情が芽生え、とても幸せな、結婚生活でしたが、戦争によって、家族が引き裂かれてしまいます。

あんなに楽しい、幸せな家族だったのに、戦争はむごい…

 

『虎に翼』の第8週の感想

寅子は、女性の問題や悩みは、「女性である私が!!」という強い思いで、弱い女性の味方になるために、奮闘します。

しかし、ある時、子どもの親権を、義父から取り戻すために、引き受けた裁判では、勝利したものの、調書の読み込みが足らず、本来の正しい道ではない、人の人生を変えてしまう、結果を生んでしまいました。

依頼女性の去り際の一言、「やっぱり、女性の弁護士はぬるいのね~」

女性であることで、仕事の依頼がなかったけど、逆に、女性であることを利用されてしまった、なんとも悔しい、一件でした。

依頼者の言う、「この時代、女は悪知恵を使わなければ、生けていけない」…本当に、そうだったのかもしれません。

そういえば、前作の「ブギウギ」でも、同じように、戦後混乱期を、女たちは身体を張って、生きてる場面がありました。

しかし、雲野先生にも、同じような過ちを、おかしてしまった経験もあり、弁護士として、最初から、順風満帆で進むよりも、失敗を教訓として、成長することのほうが、後々、いいのかもしれません。

義父の人生を、変えてしまった…ですが。

虎に生えかけた翼も、折られた出来事でした。

なんとも悔しい一件でしたが、がんばれ寅子!!

 

そして、寅子はめでたく妊娠しましたが、やはり、出産・子育てと仕事の両方を、手に入れることは、無理かもしれません。

特に、この時代…

今の時代だと、リモートワークで、鳥取にいても、在宅でも、解決方法はあるのになあ~なんて、思ってしまいました。

寅子が、弁護士を辞める決心をし、六法全書など、今まで使ってきた教本を、押し入れにしまい込むシーンは、泣けました(;_:)

はるさんの言葉、「地獄の日々」に決別です。

そして、娘の優未(ゆみ)が生まれ、幸せな暮らしを営んでいましたが、とうとう、優三さんにも、召集令状が届いてしまいました。

優三さんのモデルとなった、和田芳夫さんが戦病死されていたので、いつかはこのシーンがあると思っていましたが…

いつも二人で過ごす河原での、最後のデートシーンの劇中歌

「You are so amazing」

劇伴音楽を担当している、森優太さんの作詞・作曲です。

寅子と優三の、最後のデート、別れのシーンなどで流れ、さっそく話題となっています。

涙を2倍も3倍も誘う、この劇中歌は、名曲。

実は、第一話の冒頭から、流れていたんですね~

同じシーンだから、当たり前ですが、展開を知らない視聴者は、後々、気が付きました。

作品が4月に始まり、元気な寅子、陽気な猪爪家の人々、それをコントロールするはるさん、そして、まじめで優しく、苦学生でありながらも、コミカルな、優三さんたちに、朝から、たくさんの勇気、元気、笑いをもらってきました。

そんな、スタートだっただけに、こんな悲しく、切ないシーンがあるなんて…

いつもの寅子の、「はて?」なんて、通用しません。

どうか、史実とは違って、生きて戻ってきてほしいと、涙なくしては、観れませんでした。

どんなに明るく、楽しい作品でも、一人の人生を、語ることの多い朝ドラでは、挫折や悲しみ、苦難の壁も描くのは、セオリーだけど。

しかし、優三さんとの別れがなかったら、寅子が、再び弁護士として、活躍することは、なかったかもしれません。

ここは、涙をのんで、寅子を応援するしかないですね~(;_:)

このまま、優三さんは、物語から消えるのでしょうか?

何かのシーンで、また、優三さんに会いたいですね

優三ロス…

 

 

『虎に翼』の第8週の「女冥利に尽きる?」感想まとめ・今後は?

今週は、弁護士としても、妻としても、とても、つらい出来事が続いた、展開となりました。

主人公を演じている、伊藤沙莉さんも、インタビューで、「寅子にとっては理想や夢が打ち砕かれて、試練と挫折の連続。演じていてとてもつらかったと語られています。

演じている、ご本人でさえ、つらい展開だったんですね。

第8週のテーマ、「女冥利に尽きる?」

今回は、女性だからできたこと、女性としての喜びなど、「女冥利に尽きる」こともたくさんありましたが、個人の力では、どうにもならない・できないことが、たくさん、描かれていると感じました。

学生・独身者の立場では、自分の努力で、扉を開けてきましたが、やはり、社会はそんなに甘くない、というメッセージも含まれていたと思います。

さて、次週は、戦後の困難に満ちた、日本の姿や、人々の暮らしが描かれるようです。

そこで、寅子はどのようにして、再起していくのか、そして、新たな人との出会いと、新たな場所で、どんどん翼が生えていく、寅ちゃんの姿がとても楽しみですね。

日本初の女性弁護士、寅ちゃんの闘いは、これからが、本当の始まり。

寅子だけではなく、たくさんの女性にエールを送りたいです。

 

今回は、「虎に翼」の第8週のあらすじと感想でした。

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これからも、アップしていきますね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

では、また~(^_-)-☆

 

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