『虎に翼』はいつの話?その時代を検証!大正・昭和の主な出来事

原作

日本女性初の弁護士になられた三淵嘉子さんの生涯をモデルに描いた、NHK朝の連続テレビ小説「虎と翼」。

主人公のモデルとなった、三淵嘉子さんと、この頃の時代、大正・昭和について、調べてみました。

寅子の成長とともに、時代も大きく変わるので、簡単におさらいしましょう。

ドラマを理解するために、参考にしてくださいね~(^^)/

『虎に翼』はいつの話?

主人公のモデル、三淵嘉子さんの経歴から、いつのころの話か見てみましょう。

三淵嘉子さんの経歴

1914(大正3年) 0歳 シンガポールにて生誕
1920(大正9年) 6歳 日本に帰国
1932(昭和7年) 18歳 東京女子師範学校附属高等女学校   卒業
1932(昭和7年) 18歳 明治大学専門部女子部法科入学
1935(昭和10年) 21歳 同校 卒業
1935(昭和10年) 21歳 明治大学法学部 編入
1938(昭和13年) 24歳 同校 卒業
1938(昭和13年) 24歳 高等文官試験司法科 合格
1940(昭和15年) 26歳 弁護士登録
1941(昭和16年) 27歳 和田芳夫氏と結婚 その後福島へ疎開
1949(昭和24年) 35歳 東京地裁民事部 判事補  アメリカ視察
1952(昭和27年) 38歳 名古屋地裁
1956(昭和31年) 42歳 三淵乾太郎と結婚
1972(昭和47年)~ 58歳 新潟家裁、浦和家裁、横浜家裁、
1979(昭和54年) 65歳 退官
1984(昭和59年) 69歳 逝去

三淵嘉子さんは1914年、大正3年にシンガポールでお生まれになったので、今年でちょうど110年前のことになります。

そこから、1984年(昭和59年)で69歳でお亡くなりになったので、大正と昭和の2つの時代を駆け抜けた方でした。

ちなみに、前作のNHK朝ドラ「ブギウギ」の主人公のモデルとなった、笠置シヅ子さんも1914年生まれです。

三淵嘉子さんと笠置シズ子さんは同級生だったんですね

 

『虎に翼』の時代背景

では、その頃の日本の様子はどんな感じだったのでしょうか?

1914年(大正3年)の主な出来事

1月12日  桜島の大噴火が発生。1月末には対岸の大隅半島と接続
3月12日 現・マルハニチロ設立
3月19日 東京駅新築
4月1日 宝塚少女歌劇(現・宝塚歌劇団)第一回公演
7月28日 第一次世界大戦
10月1日 三越呉服店新装開店(エスカレーターやライオン像が話題に)
第一回二科展
12月20日 東京駅開業(東海道本線始発駅は新橋から東京駅に変更)

 

大正時代

大正時代(1912年~1926年)は、大正元年~大正15年の15年間で、日本史で一番短い時代区分となります。

この頃、「大正デモクラシー」や「大正ロマン」などの、多くの言葉が生まれました。

まだ、普通選挙は行われておらず、選挙権を持つのは一部の人たちだけ、満25歳以上の男子だけに選挙権が与えられたのも、大正末期のことでした。

大正ロマンとは、大正時代に花開いた大衆文化の様子を言い表す言葉です。

それまでの女性の職業は、教員や看護師、女医といった専門職に限られていましたが、大正時代になると、タイピスト、事務員、電話交換手といったサービス業などの「職業婦人」が登場し、洋装に断髪という特徴的な装いが生まれました。

西洋文化の影響を受けた装いの彼女たちは、「モダンガール」と呼ばれました。

ドラマに登場する山田よねさんは、「モダンガール」ですね

 

しかし、まだまだ女性は、結婚して家庭を守るという考え方が中心なので、お母さんが寅子の大学進学に猛反対をしたり、親友の花江ちゃんが女学校卒業後すぐに、結婚をするのは、ごく当たり前の考えです。

また、1918年(大正7年)~1920年(大正9年)には、スペイン風邪が大流行しました。

今の、新型コロナと似ています。

そして、1923年9月1日には関東大震災が起き、東京の大火災による被害はあまりにも大きなものでした。

ウイルスの大流行や地震による災害は、ちょうど100年前にも同じように起きていたのですね。

大正10年ごろの1万円は、今の価値に換算すると、だいたい530万円ぐらいになるようです。

このころから、近代産業が発展、一般家庭にも電気やガスなどの普及が進み、生活が便利になっていきました。

昭和時代

こちらは、大正時代とは逆に、日本の元号の中でも最も長く続いた元号で、1926年(昭和元年)~1989年(昭和64年)の62年もの期間続いたため、なかなか一言では表せないほど、たくさんのできごとがありました。

なので、表にまとめました↓↓

昭和の主な出来事

1928年 アムステルダム五輪で日本人初のメダリスト誕生
1929年 ウォール街大暴落(世界恐慌の始まり)
1932年 五・一五事件
1936年 二・二六事件
1940年 三淵嘉子さんら3名、日本初の女性弁護士登録
1941年 太平洋戦争開戦
1945年 太平洋戦争終結
1949年 湯川秀樹ノーベル賞物理学賞(日本人初のノーベル賞受賞)
1957年 南極大陸初上陸(昭和基地設立)、三種の神器(洗濯機・冷蔵庫・白黒テレビ)登場
1958年 東京タワー完成
1964年 東海道新幹線開業、東京オリンピック開催
1972年 あさま山荘事件
1983年 東京ディズニーランド開園
1986年 バブル景気

上記はごく一部です。

記載できないほど、実に多くの出来事がありました。

長く続いた昭和時代は、第二次世界大戦や昭和恐慌、GHQによる統治など日本を揺るがす大きな出来事が数多くあり、日本の政治や文化、人々の生活や価値観が大きく変わった激動の時代でした。

幕開けは、サラリーマンや職業婦人が増大した一方で、金融恐慌・世界恐慌により、失業者があふれました。

昭和20年の太平洋戦争終結後、高度経済成長を経て、日本は経済大国の地位にあがりました。

今では当たり前となている、電化製品の登場や、コンピューターなんかもこの時代に次々と登場。

しかし、それと引き換えに、公害や自然破壊などのひずみも、もたらしていますね。

大正から昭和といった、生活スタイルも価値観も大きく変わった、激動の時代に、三淵嘉子さんが活躍されていたことがわかります。

『虎に翼』の時代背景まとめ

三淵嘉子さんが活躍されていた、大正から昭和にかけての約100年の間に、日本は大きく変化しました。

モノや考え方、価値観、生活スタイルやファッション…

選挙権すらなかった時代からみると、女性たちの立場や地位もずいぶん向上し、活躍の場も広がっています。

これは、三淵嘉子さんたちのような、先駆者の努力によって向上していったのでしょう。

寅子も、今後は災害や戦争など、幾多の出来事や困難に遭うことでしょう。

強く逞しく、夢に向かって突き進んでほしいですね

今回は、ドラマが描かれる時代について調べてみたら、多くの出来事にあふれていました。

まさに激動の時代に、激動の人生の寅子。

これからの、ストーリー展開を時代の変化とともに、じっくり楽しみしましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^^♪

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