『虎に翼』の週ごとのサブタイトルの意味を調べてみました!

原作

好調な視聴率が続く、NHK連続テレビ小説「虎に翼」

日本初の女性弁護士で、裁判官を務めた、三淵嘉子さんをモデルにした、オリジナルストーリー。

困難な時代に、まだ、女性に認められていなかった、法曹界の道を切り開いていくという、リーガルエンターテイメントです。

今回は、週ごとに付けられている、「副タイトル」の意味を紐解いてみました。

ぜひ、ドラマの展開とともに、こちらも読んで、参考にしてください!!

『虎に翼』の週ごとのタイトル

毎日、15分の放送が月曜日から金曜日まで放送されていますが、週ごとに、副タイトルが付けられていますね。

今ではあまり使われないことわざだったり、現代の考え方では通用しない意味だったりして、ちょっと、意味が分からないタイトル名だったりします。

そこで、今回は、それぞれの週ごとに付けられている、副タイトルについて、その週の簡単なあらすじと、それぞれの言葉の意味に込められた想いを調べてみました。

これで、当時の学校や家庭、社会での、女性が置かれた立場や、苦悩を理解しながら、ドラマを観てみてはいかがでしょうか?

 

第1週「女賢しくて牛売り損なう」

昭和6年から、物語は始まります。

女学校に通う猪爪寅子は、父・直言と母・はるに、次々とお見合いをさせられます

女は女学校を出たら結婚し、子を産み、家庭を守るべしという考えに、納得できない寅子は、お弁当を届けに行った、猪爪家の下宿人・佐田優三が通う大学で、「法律」に出会います。

「明律大学女子部法科」という言葉を教授・穂高先生から聞き、女性が法律を学ぶ場所があると知った寅子は、母の反対をよそに、弁護士への道を歩み始めます。

「女賢しくて牛売り損なう」(おんなさかしくてうりそこなう)

意味

1)女性は利口なようでも、大局(全体を見渡した場合の状況)を見通す力がなく、目先の欲によって物事を遣(や)り損なうというたとえ。
2)飼い牛を売る時に少しでも高く売ろうとして、不必要な事を女が言ってしまい、売り時を逃した事から、賢いと出しゃばる女は結果的に失敗をしてしまうというたとえ。

簡単に言えば、女性の能力は男性よりも劣る、という意味で、当時はこのような言葉が、蔓延していたようです。

なので、桂場等一郎が「結婚した女性は無能力者」と発言したのもこういった意味があったのですね。

今では、ちょっと考えられない言葉ですね

 

第2週「女三人寄ればかしましい?」

昭和7年、はるの反対も解け、「明律大学女子部法科」に入学した寅子は、華族令嬢・涼子、最年長の梅子、留学生の香淑らと出会います。

「女性に弁護士資格が認められる法改正はまもなく」という学長の言葉や、穂高先生との再会もあり、やる気に胸を膨らませる寅子に、男装をした、山田よねからは「ヘラヘラしてうっとうしい」と言われます。

新聞も女子部の存在を面白おかしく取り上げます。

「女三人寄ればかしましい」(おんなさんにんよればかしましい)

意味:女を3つ集めて書くと、「姦」という字になることから、一般的に、女が3人集まると、そのおしゃべりで大変にぎやかになるというたとえ。

どちらかというと、「姦」という文字遊びから生まれた表現のようで、いつの時代も、女性が集まると、おしゃべりに花が咲く様子を刺した言葉です。

よねさんにとって、女学生は姦しい様子だったんですね。

こちらはいつの時代も、変わりませんね(笑)

第3週「女は三界に家なし?」

厳しい学業ゆえに、生徒数が減り、存続の危機に陥る明律大学女子部

宣伝のため2年生と3年生は合同で法廷劇を上演することになりました。

よねは、涼子が書いた法廷劇の脚本を「甘い」と批判し、寅子と言い合いになります。

本番は、女子部をからかう男子学生からの妨害があり、法廷劇は中止に。

けがをしたよねを運んだ女子部一同は、よねが働きながら苦労して弁護士を目指していることを知ります。

かける言葉が見つからない寅子は、実際の事件を徹底的に調べようと提案します。

「女は三界に家なし」(おんなはさんかいにいえなし)

意味:女は幼少の時は親に、嫁に行ってからは夫に、老いては子に従うものだから、広い世界のどこにいても身を落ち着ける場所がない。

三界は仏語で、「欲界・色界・無色界」、すなわち全世界のことをいいます。

なるほど。

女は夫に養われるものと法律で定められたり、男子学生から妨害があったり、なにかと肩身の狭い環境だったのですね。

なかなか厳しい時代ですね

 

第4週「屈み女に反り男?」

本科と呼ばれる法学部に進学した寅子たち

法改正が行われ、女子も正式に弁護士になるための試験を受けられるようになったことで、気合いが入っていました。

本科では花岡悟らが待ち受けていたが、意外にも寅子たちに好意的で、そんな中、親睦を深めようと皆でハイキングに行くことになります。

梅子は息子・光三郎を連れてきましたが、小橋らが光三郎の前で梅子の夫にめかけがいることを話してしまい、一方で、花岡は寅子との言い合いで崖から転落。見舞いに行った寅子は、花岡の本当の姿を知る。

「屈み女に反り男」(かがみおんなにそりおとこ)

意味:女は前にかがみうつむき加減の姿が良く、男は胸を張り反り加減の姿が良いということ。

女性は少し控えめにうつむいている姿が美しいとされ、男性は少し胸を張って堂々とした姿が良いとされている、という意味です。

好意的な花岡悟も、ほんとは屈み女がいいと思っていたのでしょう。

男性にも女性にもお互い理想とする姿があったのですね。

 

第5週「朝雨は女の腕まくり?」

父・直言らが、贈収賄の容疑で逮捕された「共亜事件」が世間の注目を集めたことで、大学に行けずにいた寅子でしたが、花岡(岩田剛典)の助けにより、再び大学に戻ります。

穂高先生が、直言の弁護を引き受けてくれることになりましたが、直言が自身の無実を認めようとしません。

直言の言葉を信じられない寅子は、花岡たちと共に予審の膨大な資料を書き写し、調書内容をひとつずつ確認します。

時には、危険な目にも…

なかなか成果が上がらない中、寅子は証拠になりうる「重要なもの」の存在に気付きます。

「朝雨は女の腕まくり」(あさあめはおんなのうでまくり)

意味:朝の雨はすぐにあがるから、女の腕まくりと同じように怖くはない。

女が腕まくりして、いくら力んで見せても、すぐにへたばってしまう、というたとえ。

周りからも、予審で罪を認めたことを覆すのは、無理だと言われた寅子ですが、みごとに無罪を勝ち取りました!

寅子の想いは届きましたね

第6週「女の一念、岩をも通す?」

猪爪家の騒動も終わり、いよいよ高等試験に臨む寅子たち

そして優三も狭き門に挑みますが、結果はそろって不合格となります。

女子部の合格者ゼロとなった明律大学は、来年から女子部の募集を中止すると発表。

女子部の面々は、あと一年だけ待ってくれと学校側に懇願しますが、香淑、涼子、梅子はそれぞれの事情で受験を断念してしまいます。

そして翌年、皆の思いを背負った寅子はようやく合格を果たし、日本初の女性弁護士が誕生します。

「女の一念、岩をも通す」(おんなのいちねんいわおもとおす)

意味:女の執念は、深いことのたとえ。

残念ながら、事情のある3名は断念しますが、寅子たちはとてもよく粘り強くがんばりました。

崔香淑、大庭梅子、桜川涼子の3名は、なかなか家庭の事情で難しそうです

でも、どこかでこの力を、発揮してほしい!

あきらめた3人も今後もよいお付き合いができるといいですね

 

『虎に翼』の副タイトルまとめ

今回は、それぞれの週の副タイトルについて調べてみました。

昔から使われていますが、今でも通用するものもあれば、現代の生活や価値感ではわからない意味もありました。

牛を売るとか…(^-^;

でも、当時の女性の立場や風潮などが、これでもわかりますね。

ちょっと賢くなったかも…

 

今後も、予告などで副タイトルが発表となったら、どんどん調べていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

では、また~(^_-)-☆

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